初めての成分献血

普段から、治療というより、半ば趣味のように血液検査を受ける私であるが、最近、献血がマイブームである。

ところが、献血には年間で何回出来るか法律で決まっており、今年の初めに400mlの全血を3回やった私は、次は10月にならなければやれない。
ちなみに、400ml全血の場合、
男性は12週間、女性は16週間以上、間隔を空けて、年間に男性は3回、女性は2回までとなっている。
200mlの人は、間隔は同じで、回数は400mlの倍まで可能。但し、200,400合わせて、年間に男性は1,200ml以内、女性は800ml以内と決められている。

人の血液は、体重のおよそ8%といわれる。私の体重は65kgくらいだから、5.2kgが血液の総量となる。血液の比重は1.05くらいなので、約4,950mlの血液が私の体内にはあるという計算になる。とすると、400mlというのは、約8%を提供していることになる。全血液の20%が短時間に失われると出血性ショックになると言われているので、実は400mlというのは結構頑張っている数字なのかもしれない。

で、しばらく献血に行けないなぁと思いながら、カードと一緒にケースに入っている紙を見ると、成分献血というのがあり、間隔は2週間で出来るとある。
規制されている総量としては、「血小板成分1回を2回分に換算して血漿成分と合計で年間24回以内とある。お、結構いけるじゃん。

一旦、取り出した血液を遠心分離に掛けて、血球成分と血漿成分に分けて、血球成分をまた、血管に戻す。大雑把にいうとそんな流れらしい。その行ったり来たりを3往復するので、献血ルームのベッドに小一時間座ってることになる。

初めての成分献血ということで、心電図を取ることになった。初めてでなくても、違う献血ルームに行くと、そこはそこで改めて取ることになるそうだ。

ふだんの血液検査でも血管を確保しづらい私(手先が冷えがちなので、血管が見えづらい上、針を刺そうとすると逃げるらしい)なのだが、ちょこっと検査用の採血をするのでなく、遠心分離機と往復しないといけないので、しっかり血管確保してもらわなければならない。

結構早目に献血ルームに出向いたつもりなのだが、一人あたりの所要時間が長いので、なかなかベッドが空かず、しばし待つ。血管が出づらい私は、冷たい飲み物は控えて下さいと言われて、無料自販機からぬるめのスープやコーヒーをいただく。

小一時間掛るので、その間、冷やしてないスポーツドリンクを飲んだり、テレビを見て過ごす。高校野球を観るのもなぁと思ったが、チャンネルを変えたところで、さして面白くないワイドショーしかやってない。手先が冷えがちな私は、なにやらホットパックみたいなものを血を取る時だけニギニギして、血を戻す時は脱力、というのを3回。冷たい私でも36℃の体温はあるので、遠心分離機から帰ってきた血は冷めてるらしく、なんか手が冷える。

心の中で、「遠心分離されて戻ってくると、血がきれいになるのではないか?」←(いやいや、人工透析ではない。それに、分離して上澄みの血漿成分を提供して、下に残った血球成分は戻ってくるのだから、むしろ、沈殿物では?)などと思いながら、お昼休みはウキウキウォッチング(今や『笑っていいとも』はやってないが)な小一時間かけて初めての成分献血を無事終えた。

ひとしきり終わって、献血カードを返してもらって、平日午前中成分献血キャンペーンのドーナツと、夏休みキャンペーンのハーゲンダッツを頂いて、またまた無料自動販売機で温かいカフェモカもらって、献血ルームの待合室のソファで似非カフェな私であった。
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通常の記念品の中からレトルトカレーももらったので、その日の晩はカレーライスにした。
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全血献血は10月まで出来ないので、2週間間隔で出来るという成分献血に、また行ってみたいと思う(ついでに血液検査しようとか、記念品から食べ物もらおうとか、無料自販機で飲み物をガブガブ飲もうというわけではありません。平日午前の血小板献血スタンプラリーの記念品狙いでもありません)