ヤバすぎる話

朝会の小噺にあった「○○すぎる」話

 

そもそも、美人というのは、おそらく、元々、 ある基準を超えているはずで…

 

CGで大勢の顔を合成した平均顔は、 誰が見ても美人に見えるという研究もあるのですが、 それは整った顔というやつで…

 

なら、タレントやモデルとして活躍している女性なら、「 うつくしすぎる」のは当たり前な訳です。

 

「うつくしすぎる議員」「うつくしすぎるスポーツ選手」「 うつくしすぎる運転手」の類いは、

「うつくしさ」と「職業」は関係ない!と、 やや過激系のリベラリストフェミニストの怒りを買います。

 

私としては、「すぎる」のは、「偏差値が大きい」「 基準外である」と、ほぼ同意なので

もしもうつくしさを、 ドラゴンボールスカウターみたいなもので数値化出来るのであれ ば、

平均値に対して偏差が+3σを超えた場合、確率的に0.15%な ので666人に一人程度になります。

なので、千人以上のオーディションを勝ち抜く人は、基本的に「 すぎて」ます。

 

中国の警察が顔認証を使って、 5万人の群衆の中から一人の犯人を特定したなんて記事もありまし たね。

 

https://www.gizmodo.jp/2018/04/face-recognition- identified-suspect-out-of- crowd-of-50000.html

 

あれは、係数ではなくて、 予め持っているデータベースと照合する顔認証なのですが、

もしも、犯罪係数なるものを見られるであれば、アニメの『PSY CHO-PASS サイコパス』みたく未遂のまま容疑者?を捕まえられるのかしら? 冤罪が心配。

「犯罪係数オーバー100 執行モード ノンリーサルパラライザー 慎重に照準を定め 対象を制圧して下さい」

 

偏差という概念をもってくると、「ふつうすぎる」という表現は、 なかなか奇妙だなと、私は思います。

先に紹介したCG研究に従えば「ふつうすぎる」顔こそ「 うつくしすぎる」ことになります。

 

「千年に一人の美少女」の類いも胸やけ気味ですが、 冷静に確率論だと思えば、

6回に1度の確率の1の目が連続で出たようなものなので、 驚くに値しません。一回1の目が出ても、 次に1の目が出る確率は6分の1なので、 千年に一度の美少女が毎年出たところで豊作豊作。 千年は言い過ぎだけど…

 

グルメ番組や記事、漫画などで「うますぎる」 という表現が出てきます

「ふつうにうまい」というのは、なんなのだ?「お店の味」 なのか「腕によりをかけた家庭の味」なのか…

「うますぎる」よりは「ふつうにうまい」は下な気がする。

 

かなり普及してしまっている「やばい」については、 初めて聞いたのは20年以上前な気がします。出始めは「 やばいほどうまい」とか「やばうま」だったのが、単体で「 うまい」の意も持つようになってしまったような…

 

この料理ヤバすぎて無限に食べられる!

???

 

広辞苑」1万語追加 10年ぶり改訂来年1月発売

https://www.gizmodo.jp/2018/ 04/face-recognition- identified-suspect-out-of- crowd-of-50000.html

 

最新版の広辞苑では「やばい」の語義として

 

のめり込みそうである。「この曲はくせになって-・い」

 

が改訂版で盛り込まれています。

 

そのうち「すぎる」 の用法も人口に膾炙すると正式になってしまうかもですね