ステーキが一般的になったのは、いつ頃からだろうか?
私が幼い頃は、ステーキ(いや、当時は「ビフテキ」と言ったか? )は、ごくたまに、 百貨店の最上階のレストランに行ったときにありつけるかどうかの名前は知っているが幻の料理だったように思う。
厚手の豚肉を焼いたのを「トンテキ」と称したり、 厚切りのハムを焼いて「ハムステーキ」と呼んだり(なによりパックのスライスハムでない時点で贅沢だった。まぁそもそも、 ハムはモモ肉の塊を塩漬けしたり燻製したりしたものだから肉の塊だ)、いつもより、高級な感じになるかと「ハンバーグステーキ」 と呼んでみたり(単なる略語なので同じものです)したが、「ビフテキ」は幻であった。
なお、トンテキとトンカツとポークカツレツは別の料理だ。
そうだ、町にステーキハウス、いや、ビッグボーイが出来た時だ。 ステーキが身近になったのは!
ビッグボーイの例の看板息子の彼、名前をボビーと言うらしいが、 今のご時世なら、完全にメタボな肥満児である。まぁ、 ビッグなボーイだから止むを得ないところであるが、なんとなく、 グルメレポーターの彦摩呂さんに似ている。
近所の中華屋とか洋食屋に行くのとは違う心意気でステーキハウス に向かう我が家族。
そこで、父から「ライスはフォークの背中に乗せて食べるんだぞ」
と教わったが、どうやら、今や、それがマナーだというのは都市伝説かガセらしい。が、当時は、 全然うまく乗せられんじゃないかとイライラしながら食べた記憶がある。
一通り食べ終わった頃に、父が一度ならず、毎回、 レストランに行く度に言うのだ。
「困ったなぁ。財布、家に忘れてきたわ。 誰か人質に置いて財布取りに帰らんと」
そのお約束のボケがヒド過ぎるため、トラウマになったのか、 今でもファミレスに行くのが苦手だ。以前は、 家族持ちでもないにファミリーレストランってのもなぁと二の足を踏んでいたのだが、昨今は、カウンターぼっち席もある店がほとんどなので、 なんとか入店出来る。
Wikipediaによると
肉のスライスなどを焼いた料理。フランス語の呼び名である「bi fteck(ビフテック)」を語源とした「ビフテキ」 という名称の流行がかつてあったことから、「ビフテキ」 をビーフステーキの略称と考えて「トン(豚)テキ」 などといった応用的な命名が為された時代もあった。
日本ハムのサイトに、
「ビフテキ」は「ビーフステーキ」 じゃない?!素敵なステーキがもたらす幸せ
という記事がある。(聞こえない…聞こえない…)
多くの人は「『ビフテキ』は『ビーフステーキ』の略」 だと思っているだろうが、実は「bifteck(ビフテック)」 という「ステーキ」 を意味するフランス語が語源という説が有力だ。 メニューとしては「ビーフのステーキ」なので、 そう思い込むのももっともなことかもしれないが・・・。
つまり、基本的に、「厚切り牛肉を焼いたもの」だが、 必ずしもそうではないのである。
今、思いつくだけでも…大根とか、コンニャクとか、筍とか、 アワビとか…
サーモンなど、ステーキとか、ソテーとか、ムニエルとか、 ポワレとか…グリルとかローストとか。まぁ、 それは調理法だから、まだ分かりやすいか。 これについては別途検証したい
タルタルステーキなんか、最早、ユッケなんじゃないか?
英語版のWikipediaでsteakのEtymology(語源)の項目を見ると
The word steak originates from the mid-15th century Scandinavian word steik, or stickna' in the Middle English dialect, along with the Old Norse word steikja.
中世のスウェーデン語や旧い古英語の単語に由来するのは分かるがだから何なのだ。
結局、なんだか分からんが、なにやら厚手の主に肉を鉄板とかフライパンで焼けばステーキなんだろう。
「素敵な…」 という実の父のギャグがチラチラしてクラクラする。