時間割引率

時間割引率と聞いて、初め、スーパーとかの閉店間際の見切り品やタイムセールの割引率のことか?と思ったが、どうやら、「時間による価値の目減りの割合」のことらしい。減価償却みたいなもんか?いや違うか。

将来のために今を我慢できない人のことを「時間割引率が高い」というらしい。

せっかちとはちょっと違う気がする。せっかちな人というのは、結果を早く欲しい人であって、将来のために我慢しないというよりも、将来手に入るかもしれないものを今欲しいと思う人のことだ。辛抱のきかん人ともちと違う。そういう人の場合は、後でもらうよりも今貰った方がいい人であって、別に待っても同じものなら今貰った方が良いに決まっている。

逆の考え方というか、負債や借金であれば利子・利息を考えると分かりやすいかもしれない。

「今、1万円貰えるのと、ひと月待てば1万1千円貰えるなら、どちらがいいか?」的な問題(なぞなぞ?)を聞いたことがあるが、それは、ちょっとなんでもお金で考える人みたいで違和感がある。それに、現時点での資産の状況や、価値観、期待値によって返答が変わるだろう。

そのような同じものをいつ貰うかというよりも、将来何かするために用意をしておきたい、する必要があるにもかかわらず、今、別のことにリソースやコストを使ってしまう人のことを「時間割引率が高い」というらしい。

まだ分からない。率というからには、何かを何かで割っているはずで、冒頭で述べた「時間による価値の目減りの割合」だと、その価値は何で測るのだ?お金?意義?となる。まぁ。こういうのは、概して、外国語を日本語熟語に訳す時に分かりづらくなっていることが多い。

貯金や借金の利息だと分かりづらいが、こちらが貸す側だと考えれば分かりやすいのかもしれない。

トイチの金貸しだとすると、

今、1万円貸して、すぐに返してもらえれば1万円。10日後だと1万1千円。今持っていれば使えるお金を預けて拘束してる分、10日後には1割増して返してもらおう、というのを10日後の1万1千円が今だと1万円だから、9.09%割引していると言える。(合ってるか?)

とすると、無利子で貸せる人が時間割引率が低いのだろうか?

すこし前なら、浪費をせずに投資が出来る人ということになるのかな?

相手の返済能力があるならば、待てば待つほど利子が乗る。20日後には複利で12,100円である。しかし、そもそも、今お金を借りる人は、その時点でフリーキャッシュがないのだから、自転車操業の運転資金が欲しいのだ。20日後に2,100円上乗せ返済するのは困難であろう。

ということは運転資金を小さくするか、回転すれば収益のよく上がる自転車に乗るかか。(合ってるか?)

んんん…私は、どうしても、「万が一のために保険を掛ける」とか「老後のために貯蓄する」という人が時間割引率が低いとは思えないなぁ。フリーキャッシュを拘束するわけだからなあ。単に私が時間割引率が高い人か?それらは、金融商品の利回りにオンブしてるだけじゃないか。

かと言って、私自身がよく走る自転車に乗ってるわけでもなく、昇給が見込めるわけでなく、なんか仕込まないとな。しかも初期投資の小さいやつ…と虫の良いことを考えている。