刺身のつくり

刺身とは、
主に生魚などを薄く切って、醤油などをつけて食べる料理。
である。

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昨今は食中毒やらなんやらで生の牛肉の提供は控えるというか禁止されているケースが多いので、まぁ、魚だと思ってよい。

だが、確かに、今、ぱっと思い出すだけでも
豆腐の刺身、刺身こんにゃく、筍の刺身、大根の刺身、刺身蒲鉾
など聞いたことがあるが…どれもそれ用の種類の素材だったり、生でなく下ごしらえが必要だったり…

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フグの刺身などは「ふぐ刺し」と呼ぶ方も多いと思われるが、私としては、それではどうも「獲ったど~っ!」な絵面


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を思い浮かべてしまうし、関西出身としては「テッサ」と呼びたい気がする。フグは毒が当たると命を落としかねないので「テッポウ」と呼び、その「テッポウの刺身」だから「テッサ」なのだと聞く。

もっとも、関西人の場合、あまり「お刺身」と言わず「お造り」という人が多いかもしれない。最近は、スーパーとか魚屋さんで手に入るのが「お刺身」で、お店でプロの板前さんが柳刃包丁とか使って作るのが「お造り」だと言う人もいる。

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元々、「切り身」でいいじゃんってのを「切る」のは語感が良くないと江戸っ子が「刺し身」と呼んだものを、関西人が「刺す」のもアカンやろと「お造り」と呼んだと聞く。

スライスされたローストビーフを「刺し身」と呼ぶ人はいないだろう。鰹のたたきはどうだ?鰹の場合は刺身が別にあるから、たたきはたたきか。

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ローストビーフを牛肉のたたきと呼ぶと、なんだか、これはこれで、お店仕様な気分だ。包丁で激しく叩くと、ミンチになってしまって、それに火を入れてはタルタルステーキかハンバーグである。魚のアジを叩くと、なめろうになってしまう。

関西のスーパーの刺身盛り合わせの商品ラベルは「おさしみ」なのか?「おつくり」なのか気になる。

なお、おさしみは「刺身」と「お」抜きでいうが、「お造り」は基本的に「お」付きである。「魚のつくり」では解剖の時間になってしまう。

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