目線の先

よく社会のマナー的に「人の目を見て話せ」的なことを言われる。

私自身は、そもそも人と話すのは苦手だし、そんなにずっと人を見続けるのは失礼なような、にらめっこしていて笑いそうになるような気がするので、たまにチラ見する程度にしている。

仕事柄、「ヲタク的な」職場というか、PCやタブレットを操作しながら会話する人が多いので、結構、目線を合わさずに話す人は周囲にも多い。

そんな人たちでも、スマホを弄りながらというのはマナー違反と捉える人が多いようだ。

PC操作しながら、分かって気を使ってるのか、「話続けて」とか「聞いてますよ」という人もいる。

話しかけた最初くらいは、こちらに顔を向けてくれてもいいのではないか?と思う時もある。

しかし、目線だけこちらにジロリと流し目されても怖い。

質問に答える時に左上(こちらから見ると右上)を見る人は記憶をベースに話していて、逆に右上を見る人は想像で話しているとか。

猫は目線だけそちらにやることはない。必ず首を回して顔をこちらに向ける。一旦「ん?何?」って感じでこちらを向いたあとに「ふ〜ん」って感じで目線を逸らすというか顔を背けることも多いが、完全に視界の外に外れない限りは、ぬこたちは横目で見ている。横目と言っても流し目ではない。視界の端で捉えている。その証拠に、視界の中で何か異常事態が発生すると「え!だから、何?」って感じで振り返る。

薄暗いと特に、まるで黒目がちな子のつぶらな瞳のような目をしているように見える猫の目であるが、あの黒いのは黒目ではなくて瞳孔である。瞳孔だと思ってみると、かわいい猫だったはずが、おそろしく見えたりする。

瞳孔が開いているのが可愛く見えるのは、それが興奮や興味を表すからかもしれない。


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